TETSU INOUE & TAYLOR DEUPREE : Active/Freeze
DeupreeのPROTOTYPE909時代からの変貌ぶりも凄いが、InoueもFAX時代の壮大なアンビエント作品からは想像もつかないマイクロサウンドへと転向。「I usually make music which I hear in my head, right now I don't hear Ambiant Otaku 2... maybe in the future.」と語るほどアンビエントを作り飽きてしまっていたところに12Kの作品に出会って触発されたらしい。内容は細切れにされた電子音が大半を占める徹底的に音楽性を排除したサウンドでちときついですが、聴き込むと音のバリエーションが実に豊富であることに気づく。3.「remote/beauty」~4.でのギター?プロセッシングは Fennesz を思わせるが、ずっと静かで抽象的。中盤7.~10.にかけて急に柔軟性が現れ、Microstoria的な不定形メロディとグリッチノイズの競演がなかなか耳を楽しませてくれる。