PETE NAMLOOK & DR. ATMO : Silence

Rising Highからのライセンスリリース、ソニーからの日本盤、さらにはAW盤と形を変えつつも常に名盤として姿を残してきた1枚。自分も日本版は98年頃に買ったものの、1曲目の酸性雨をテーマとした重苦しい世界観と時に鼓膜をつねるかのように派手なシンセ弾きがさほど好きではなく、その当時はほとんど聴く気にならなかったのですが…実は2曲目以降の良さに気づいたのは数年経ってからである。神秘的な女声が雅な雰囲気を作り出す和風アンビエント Garden of Dreams、シタールの妖しげな東洋音階が夢心地に鳴り響いている Santur 、そしてリズミカルなメロディが緩やかに変化しつつ左右のチャンネルを往来し続ける Trip。この1曲は本シリーズには珍しい明るく軽快なメロディが気持ちよく、回転するような不思議な空間に浸っているといつのまにか20分。

PETE NAMLOOK & DR. ATMO : Silence II

「Life/Death」は生とは何か?死とは何か?というテーマの語りとともに、厳格な弦楽やシンセなどは前作の「Omid/Hope」とほぼ同じ構成という続編的1曲。そしてなんといっても宗教色を匂わすエスニックな聖歌があの世へのトリップを誘う「Heaven」、この曲はゾクッとするほどヤバい。マジで天国へ連れて行かれそうになります。確かに再発のAW盤で新曲を追加するために「わざわざカット」するにはもったいな過ぎる1曲である。ところで素朴な疑問なのだが、ナム(というよりアトモ)の作品に出てくるこのようなエスニックな生音や歌などはいったいどこから持ってきているのだろう?クレジットが無い限りはゲストを呼んで録音しているとは思えないし。

PETE NAMLOOK & TETSU INOUE : 2350 Broadway

Disc1「Vision of Pulse」は穏やかなムードにぽつぽつと音が現れていく。「Raga」は左右に飛び交うような電子音がかなり落ち着かない。一方Disc2は70分超の大曲「Hands of Light」。静かな立ち上がりから徐々にうねりのある古代風サウンドへと移り変わり、ディレイを効かせた緩やかなブレイクビーツがリズムをとってゆく。その後大きく流動するような深いドローン中心の構成となってゆくが、終盤になると眠りにいざなうかのようにソフトな残響へと飲み込まれていく。全体的にかなり気持ち良いサウンドなのですが、時折突拍子も無く挿入される電子音やノイズが安静なリスニングを妨げているのが残念。

PETE NAMLOOK & TETSU INOUE : Shades of Orion

このシリーズは近年立て続けに Ambient World盤としてリイシューされ、日本国内でもPopbizが流通しているため、レアな 2350Broadway シリーズとは違ってFAX製品としてはかなり入手しやすい方である。星降る夜空のようなムードから一転かっこいい四つ打ちテクノへと変化する「Biotrip」、その余韻的な「オリオンの陰影」はスターダストの飛来する空間を進む宇宙船のようなイメージ。そこから突如ロボ声と共に始まる「人間辞めたことある?」はちょっと古臭いテクノかと思いきや、ダイナミックなシンセとともにかなり盛り上がる。ラストは静かに流動する液状アンビエント。

PETE NAMLOOK : Air 2 - Travelling Without Moving

副題「Travelling Without Moving」とはなんとも的を得た名句であるが、そのタイトル通り本作は実にバリエーション豊かな音楽性を散りばめ、次々と景色の移り変わる音楽紀行を体験させてくれる。フローティングスペースをゆっくりと降下していくような幕開けこそスペイシーながらも、全体的に生音を中心としたアーシーな展開。まずはTrip1のリズムを引き継ぎつつ柔らかなフルート系の音色が現れ、ペルシャあたり?を思わせる。Trip1-3の流れは大変良い。Trip4-5ではEscape風の重低音ドローン~典型的トランステクノというスタイル。その後一転、カリンバの響きに心が洗われたかと思いきや、ディジェリドゥみたいな音を配したブレイクビーツ(これは唯一スキップ対象)。終盤は妖艶なフラメンコギターの演奏、さらには真夜中のアマゾンへと迷い込んでゆく。

PETE NAMLOOK & TETSU INOUE : 2350 Broadway 2

70分と60分の大曲2本勝負という気合の入ったVol.2。このじっくり腰を据えて楽しめる長大なるスケール感こそが最大の魅力であり、シリーズ最高傑作でしょう。「The Invisible Landscape」― 核となっているのは不穏な空気が立ち込めるような大変ディープな質感であるが、中盤大きくグライドするスペーシーなシンセがダークなアトモスフィアに一筋の光を差すかのよう。この「見えない風景」というタイトルがまさにアンビエントの極意を言い当てているのではなかろうか。見えないからこそ可能となる自由なイマジネーション。一方「Art of Dream」もまた素晴らしく、重厚なドローンレイヤーが滑らかに往来する壮大なサウンド。寄せては返すソフトなアルペジオや滴るようなピアノの単音といったメロディアスな要素も大変美しい。

TETSU INOUE : Ambiant Otaku

Cycles of Vibrations...オリジナルは1994年リリースの、テツイノウエ初期の傑作。 1.「Karmic Light」 ― 暖色系の音色が微妙に変化しつつループし、中盤フェードアウトしてからはドローン音(持続音)による長い余韻的アンビエンス。羊水に包まれているかのような安らかな音のゆらぎが心地良い17分間です。 3.「Ambiant Otaku」 ― 短長音階で構成された音色がループし、時々心臓の鼓動のような低音がさらに不安感を煽りたてる。背後ではメタリックな音がうねりを生じ、中盤からは奇妙なSci-Fi的雰囲気をつくりだす。2.4.5.がいずれも美しきアンビエントだが、特に「The Ambient Cookbook II」においても17分ほぼフルでミックスされるという格別の扱いを受けた5.「Magnetic Field」はソフトな音の循環が美麗。

PETE NAMLOOK & TETSU INOUE : Shades of Orion 2

実に直感的にリスナーを宇宙旅行へといざなう一大スペクタクル作品。収録曲は70分超の「Orion Transfer」のみで、この2人の数あるコラボレーションの中でも格別に穏やかで優しさに満ちたアンビエントを味わうことができる。太陽系を遥かに超えて銀河系まで達する壮大な宇宙遊泳、無重力空間の移動、そして果てしなく広がるオリオン大星雲との遭遇… オーガニックな心地良さのあるドローンは神聖なまでに清らかで美しく、その表面上をなぞるようにして現れては消えてゆくメロディ、時にはリズミックな要素も顔を出す。ところでインナーに記載された「tinifni elbaniatta eht fo lobmys a sa noir」というメッセージに何か深い意味はあるのだろうか?

TETSU INOUE : Organic Cloud

次々と再発されるテッちゃんの昔の作品、でもまさかこれが1st「Ambiant Otaku」を超える傑作であろうとは。しかもひたすら心地良い1stに対して、こちらは出だしからもうすでに深い秘境の地に達してらっしゃる。不穏なムード漂う前半から徐々に移り変わるようにして現れる「Chill in Chill out」(これはテツイノウエ3大名語録の1つでもある)、深い闇を抜けた末についに悟りを開いてしまったかのような気高く美しい1曲だ。さらに放射状に放たれる眩い光を全身に浴びるダイナミックな「Ring of Power」を経て、ラストは Shades of Orion - Biotrip の発展形ともいえそうな「Bionic Commune」。コズミックな空間を煌びやかにメロディが舞い、高速で刻みこんでくるハイハットがかっこよすぎ!

PETE NAMLOOK & BURHAN OCAL : Sultan

ブルハンオチャルはトルコ人打楽器奏者で、ジプシーバンドを統率する人物らしい(Google大辞典より)。「To the Sultans of the Ottoman Empire」ということで、オスマン帝国の王スルタンの名を冠した本作は、おもにトルコ伝統の?弦楽器ソロまたは様々なパーカッション群を中心とした構成。弦楽器の乾いた感じの音色が醸しだす独特のムードもたまにはオツなもんですが、アップテンポなデジタルビートを配したあつくるしいPart 4だけはクソ。ラスト1曲だけはかなりムードが変わって良い。瞑想ムード満点なアンビエンスに緩くファットなパーカッションと語りが乗ったディープな1曲。しかし「The Ambient Cookbook II」の方でおいしい部分は全部聴けてしまうし、そこから S.H.A.D.O. / Secret Location までの流れがあまりにも素晴らし過ぎたため、ややインパクト負けか。

PETE NAMLOOK & TETSU INOUE : 2350 Broadway 3

96年のシリーズ3作目はCDも1枚で4曲入りとなり、ずいぶんコンパクトに収まったという印象。とはいえいずれの曲もなかなか凝った展開をするので、かなり聴きこめる良作です。4.「Rich Dreams」ではイマジネーションを駆り立てるガムランらしき生音の挿入と共に美しいベルのループが現れ、その後華やかなシンセのメロディが登場する。1.も同様に華やかであるが、これはやや大仰すぎか。一応メインと思われるのは24分間の「Hear the Light」。若干ダークなムードで始まるが間もなく「Shades of Orion 2」にも近い静的かつ美しいムードが穏やかな広がりをみせる。その後ミッドテンポの柔らかな生音系リズムが登場する展開。

PETE NAMLOOK & TETSU INOUE : Shades of Orion 3

前作「Shades of Orion 2」で天の川を渡り、オリオン大星雲へと到達した銀河旅行、本作ではさらにベテルギウス、リゲル、シリウスと3つの星へステージを変えつつ旅は続いてゆく。まずイントロでは弾けるような電子音が徐々に加速していったかと思いきやすぐさま失速し、続いて本作の中核を成す秀逸なコズミックアンビエント「Stranded on Rigel 3」へ。美麗なドローンレイヤー、時たま現れるはかなげなメロディの断片やリズミカルに刻まれるハイハットなどといった要素は前作を踏襲しつつも、約40分間という中規模の時間内でめくるめく場面転換がなされてゆく総決算的1曲。最終章で行きついたシリウスでは奇妙な生命体に遭遇します。

NAMLOOK XIII : License to Chill

数あるFAX作品で個人的ベスト4を挙げるなら、1位と2位は Seasons Greetings の Summer と Winter、3位は Namlook + Inoue の 2350 Broadway 2、そして4位はこれ。ジャケはギャグだけど内容はクソまじめ。後半現れる過剰に騒がしいブレイクビーツだけが玉に瑕。元ネタはもちろん、 License to Kill。

PETE NAMLOOK : Silence III

1曲目は「砂漠へ」だが波の音とともに2曲目へと続く、海をテーマとした3作目。弦楽使用率が高く、どれも悲壮感ただよいつつも壮大かつ美しい。特に2.「Mirage」では壮大なアンサンブルを聴ける。

PETE NAMLOOK : Silence IV

Silence I~IVはどれも甲乙付けがたいですが、強いて言うとこの4作目が最もダークで好きです。1.「輪廻転生」というタイトル、ひたひたと垂れる滴の音、遠方から聞こえてくる鐘の音、緩やかに上昇してゆくダークなドローン、どこか異界との狭間のようだ。2.「Deep Inside」は幾層にも重なったぶっといダークドローンがひたすら往来する。シンプルな曲展開だが力強く、まさにディープ。ラストの4.のみ夜が明け始めたのかわずかながら明るみに出た感じ。それでもやっぱ暗い。ちなみに2曲目の開始22秒にプチノイズがあるのはエンコードミスだろうか?やはりしょせんはMP3シリーズ、よく探すとこのような小さなノイズがときどき出てきます(泣)。

TETSU INOUE & TAYLOR DEUPREE : Active/Freeze

DeupreeのPROTOTYPE909時代からの変貌ぶりも凄いが、InoueもFAX時代の壮大なアンビエント作品からは想像もつかないマイクロサウンドへと転向。「I usually make music which I hear in my head, right now I don't hear Ambiant Otaku 2... maybe in the future.」と語るほどアンビエントを作り飽きてしまっていたところに12Kの作品に出会って触発されたらしい。内容は細切れにされた電子音が大半を占める徹底的に音楽性を排除したサウンドでちときついですが、聴き込むと音のバリエーションが実に豊富であることに気づく。3.「remote/beauty」~4.でのギター?プロセッシングは Fennesz を思わせるが、ずっと静かで抽象的。中盤7.~10.にかけて急に柔軟性が現れ、Microstoria的な不定形メロディとグリッチノイズの競演がなかなか耳を楽しませてくれる。

PETE NAMLOOK : Silence V

過去4作とは異なり、重圧感の消えた5作目。空をテーマとしているようなので当然といえば当然か。逆に言えばその分薄味になってしまった気もしないでもない。1曲目はパスして、2.は女声ハーモニーがひたすらふわふわと。3.「空の支配者」では Silence II 「Life/Death」終盤の展開を拡張したような1曲で、さながら風が大空に吹き荒れるような中、詩が再び登場する。ラスト1曲では Silence シリーズで唯一まったりしたNamlookのギター演奏を聴ける。しかしこの路線の曲では他のシリーズでもっといいのがあったかと。さて、長きに渡り続いた本シリーズ、この5作で完結ということでよろしんでしょうか。

TETSU INOUE and STEPHEN VITIELLO w/ ANDREW DEUTSCH : Humming Bird Feeder, Ver0.2

最近では世界中の著名アーティストが参加した2枚組コンピも出したLucky Kitchenからの1作。例によって手作りっぽい特殊紙パッケージであるが、逆にCDの記録面が汚れるという欠点が。小鳥の楽園のようなフィールドレコーディング素材にDSP・ノイズなどを多用した実験的エレクトロアコースティック作品であるものの、リズムがあったりしてかなり楽しく聴ける。Inoueによるグリッチィなメロディも面白いが、ここは Andrew と Stephen によるリミックスを。まさに電子世界上のジャングル探索ツアーというべき予測不可能な音世界で、前者は途中妖しげなパーカッション?が淡々と鳴らされ、遠くで動物の声やらなんやらがごちゃごちゃと飛び交っている。後者は前者の雰囲気、メロディを引き継ぎつつもさらなるDSPによって溶解されたかと思いきやブツブツと変てこリズムが現れ、さらには突如かっこいいIDM系ブレイクビーツまで飛び出す始末。この1枚、Alejandra & Aeronの作品よりもずっとおもしろいんではないでせうか?

V.A. (FAX) : The Ambient Cookbook II

FAXレーベル10周年記念の4枚組みmix CD。6000円はたいて購入した価値は多いにありの、まさに名曲の宝庫。それだけでなくミックスもまた素晴らしいのでもう大変。Disc1#1からあの Silence - Omid/Hope がたった56秒で終わるかと思いきや、実は単純なクロスフェードだけではなくいくつかの曲がかなり長いスパンで複合的な展開をする部分もあるのです。また、Disc2#10~11やDisc3#3~4のようにドローンと別の曲のビート部分のコンビネーションなんかも大変かっこいい。Disc4まで全部聞きこなせばそこそこFAXに詳しいふりができるというこのありがたいシロモノ、例によって1000枚限定でもうすでに店頭では品薄状態のもよう。この機会を逃すとまた10年後…かもしれない。なお、ブックレットにはNamlookオススメのレシピ集が。おいしい料理を食べつつ音楽を楽しんで欲しいという意図らしい。

KRYSTIAN SHEK : Eisblumen

公式で 「A new definition of Environmental / Ambient」 と銘打たれており、ジャケも美しいのでかなり期待させるけど、騙されないように。実際は硬質な四つ打ちテクノ。たしかにウワモノは広がりがあって冬っぽい冷たさもあるけど、ビートが強靭すぎる。ほとんど聴いてません。

PETE NAMLOOK : 10 Years of Silence

FAXの10年間の歴史において間違いなく重要なシリーズのひとつであろう Silence 、その全作品(I~V)を完全収録したMP3CD。このシリーズの特徴は、生死、夜の海や砂漠、空などをテーマとし、荘厳な弦楽などの音楽的要素も多く用いられた大変シリアスかつ完全にリスニング向けのムードである。一聴してすぐに馴染めるような表層的な気持ちよさではなく、適度に陰鬱な暗さと静けさを有した夜想的世界へまっこうに向かい合うことで得られる精神的トリップを求めるならばこれ以上のものはないであろう総じて5時間36分の瞑想の旅。時折ややエスニックな要素も登場するが、さほどアクは強くないので厳格な雰囲気の作風を妨げることなく良い効果をもたらしている。

PETE NAMLOOK & TETSU INOUE : The 2350 Broadway Collection

FAXレーベル和洋の巨匠2人の名コラボシリーズが7~10年ぶりに3作まとめてリイシュー。残念ながらMP3ということで価値は半減しますが、音質に関しては Namlook のお墨付きで問題無いと思いますし、とにかく5枚まとめて聴けるのはありがたい。ジャケットは sansserifgrafik によって新たにリニューアルされていますが、ブックレットにオリジナル盤のジャケットも収録されていますのでご安心を。なお60分超の大曲は1本のMP3になっていますが、これをWAVE形式にデコードして自分でcueシートを書けば、オリジナル通り5分(または10分)毎にトラック番号を分けてCD-Rへ焼くことができます。

MOVE D : Pop For Dwoozle

久々に浮遊感あふれる傑作に出会った。 David Moufang はキャリア豊富な才人だけあって音楽性は豊かであり、まさに公式の「Modern, emotional, funky chill-out」を具現化した作品。子供がはしゃぐように変化するリズムに凝った楽しいものから和める生音アンビエントまで幅広いけど、どれもふわりとした優しい浮遊感に包まれています。特に「The Tree / Travelling Without Moving」なる1曲が素晴らしい。終盤の20分の大曲「Tonspur 11」での後半とろけるように広がってゆくフェンダーローズも心が洗われるかのようだ。さらに10.では駅のアナウンスや電車の音といった使いどころの難しい音ネタをなんともきれいに曲へ溶け込ませているあたりも必聴です。

PETE NAMLOOK : Namlook XIX - Music For Urban Meditation

御大 Namlook 久々の新作。暗闇で妖しく灯るキャンドルさながら、どんよりとした長編ドローンアンビエント。前半30分はやや緊張感のあるドローンがひたすら続く。Part3は一転して暖かみを増したドローンで、ちょっとしたメロディ的なアクセントも加わって気持ちよくなる。突如現れるピロリロリとともにPart4へ、さらにグツグツとした不明瞭な低音が恐ろしく陰鬱なPart5、インダストリアルなドローンを増幅させたようなPart6をはさみ、ラストのPart7は催眠効果のある単調なメロディ・リズムのループ。なんとも妖しげで良い。ただし残念ながらどの曲も単調でアルバム全体としてもさほどストーリー的な起伏も感じられません。余計な小細工は要らん、ひたすら暗い世界に浸かりたいという方向け。

TETSU INOUE : Yolo

テツイノウエの9作目となるソロアルバムが登場。「90年代のクラシックなアナログアンビエントとモダンなデジタルノイズとの調和」とのことであるが、試聴したところでは意外なほどまでアンビエント色が濃い。 O Shape は Sogar かと思うくらいの美しい音だし。さらに Remote なんて美しいだけじゃない。潮流のような力強い動きを感じる。