TELEFON TEL AVIV : Fahrenheit Fair Enough
アコースティックとエレクトロニクスとの融合、それは今ではさほど珍しいことでもないが、その2つの側面に対して共に秀でた才能を感じさせるのが、このTTA。ソングライティングとスタジオワーク、そのどちらにも大きな比重を掛けているというだけあって、 甘く芳醇なメロディとハーモニーが広がる有機的なアンビエントととんがってねじれたエレクトロニクスとが高度なレベルで共存している。また、魔法にかかったようにサンプリングが散乱した複雑な変態ブレイクビーツと緩やかでスムースな整頓されたダウンテンポとのコンビネーションの上手さが光っており、彼らの緻密なデジタルプロセッシングを伺うことができる。