TAPE : Opera
スウェーデンの TAPE なるトリオ、ギターやハーモニカを中心に、オルガン、アコーディオン、トランペット、ベル、グロッケンシュピール(何それ?)などなど、様々な生楽器の配置とその隙間に漂う電子音の味付けがかなり不思議。特にハーモニカの音色などにブルージィな渋さがあって、柔らかくて耳当たりの良いフォークトロニカ系のものとはやや異質であります。1.の後半での虫の音のようなバックグラウンドや、9.の後半の Alejandra & Aeron のようなフィールドレコーディングと微弱電子ノイズのコラージュの挿入もまた良い。アルバム終盤は音数も減って閑散とし、ほとんど枯れきったような雰囲気になりますが、どことなく冬を迎える直前の秋のような季節感。