BIG BUD : Late Night Blues
GoodLookingのトラック量産男といえばMr.NiceことBIG BUD。過去のEPの曲なども含まれているものの2枚組みのボリュームとなっています。まずCD-1は架空のライブ的な構成で、ラップをフィーチャーしたダブっぽい1曲目に始まり、ジャズ、ハウス、ファンクから妖しげな民族音楽まで取り入れたバリエーション豊かな曲が並びます。個人的に一番好きなのは「All Over The World」で、音圧のぶっとい四つ打ちキックとその間を縫うパーカッションによる快い疾走感をもった爽やかな男性ボーカルのディープハウス。CD-2は前作「Infinity+Infinity」の進化版ともいえるドラムンのミックスで、BIG BUDらしいフロアライクでコズミックというかちょっとトランシー。個人的には 「Bluegrass」と 「Spacedub」がお気に入り。 ODYSSEYっぽい変則ビートが風変わりで、なんといってもやはりあの浮遊感ある美しいパッドの音に毎回のことながらやられています。むしろCD-2が BIG BUDらしさ満載。