310 : Recessional
CALMのコンピで知った310(スリーテン)、過去に5,6枚のアルバムを出しているが公式サイトで見るとどれもモノクロの写真をあしらったジャケである。今作はジャケもカラーになって初のボーカルトラックもありで、ゆったり目の重たいドラムの上に雑多な音楽性を乗せている。人々や車が忙しなく往来する街並を思わせるシティスケープな要素が随所に散りばめられており、曲間の都市の喧騒に紛れてゆったりと波打つように遠くからギターのメロディが現れてくるあたりがナイスである。同様に日常のワンシーンを切り取ったような電話のやり取りを挟んだ上手い演出とともに現れる名曲「Pacific Gravity」の Vocal Version はいよいよ来たぞ!と期待したのに、あんなボーカルじゃ無い方がマシだった。ボーカルは「Opposite Corners」が突出してかっこ良い。