PETE NAMLOOK : Namlook XIX - Music For Urban Meditation
御大 Namlook 久々の新作。暗闇で妖しく灯るキャンドルさながら、どんよりとした長編ドローンアンビエント。前半30分はやや緊張感のあるドローンがひたすら続く。Part3は一転して暖かみを増したドローンで、ちょっとしたメロディ的なアクセントも加わって気持ちよくなる。突如現れるピロリロリとともにPart4へ、さらにグツグツとした不明瞭な低音が恐ろしく陰鬱なPart5、インダストリアルなドローンを増幅させたようなPart6をはさみ、ラストのPart7は催眠効果のある単調なメロディ・リズムのループ。なんとも妖しげで良い。ただし残念ながらどの曲も単調でアルバム全体としてもさほどストーリー的な起伏も感じられません。余計な小細工は要らん、ひたすら暗い世界に浸かりたいという方向け。