MOODYMANN : Black Mahogany
やや異色だった前作から、再び黒くて血の通ったハウスへ。細切れのビートでうまく焦らしてくるクラシック「Shades of Jae」以外は割とスムーズなビートが多く、複数のパートから成る「Runaway」や「I'm Doing Fine」などが聴き所。エレピなどによるジャジーな雰囲気が強い分、逆にドロドロした感じが薄れた気もしないでもないと思いきや、ノンビートの7.「Riley's Song」が病んでて良いアクセントになっています。この奇怪にうねる音はまさしくムーディーマンにしか出せない音だろう。ラストにはアレンジされた「Mahogany Brown」が。全体的に一時間にわたるセッションをそのまま録音したような独特の音の定位も相変わらず良い味出しています。内ジャケの男前な写真も必見。