JAGA JAZZIST : A Livingroom Hush
さまざまな音楽的バックグラウンドをもったメンバーが集まって形成された、ノルウェー発カテゴライズ不能集団。ライブは百戦錬磨というだけあって10人という大所帯による様々な楽器で熱いサウンドを聴かせてくれます。このジャムバンド的演奏をエレクトロニクスで加工した結果、凄いことに。たとえば 「Lithuania」 という曲では、トランペットとヴィブラフォンがメロディーを奏で、バックにエレキギター、さらに中盤から徐々に乗ってくる四つ打ちリズムとストリングスが盛り立てるというふうに、ジャズ、ロック、エレクトロニクス …色々入り混じって一筋縄でいかない感じがします。基本的に即興よりも作曲というだけあってメロディアスですが、しかし曲者、UKからはNinja Tuneがライセンス発売するというのもうなずけます。また、リズムへのアプローチも興味深く、スピーディーで重たいドラミングの 「Animal Chin」 や、生で叩いた音を編集して高速ドラムンベース風に仕立て上げた 「Midet」 がスリリングでかっこいい!「Magazine EP」の1曲目 「Jaga Ist Zu Hause」 でもやはりスピーディーなドラムンベース風リズムが聴けます。ちょっと哀愁漂わせるトランペットがメロディーを歌い、ロック色強いバックがじわじわと盛り上げる1曲。